国際社会はグローバル化した経済関係を通じて強い結びつきを形成し、その関係は資源や環境などの制約の中でさらに複雑化し、かつ深化しています。そのような関係を発展させ、持続可能な国際社会を形成するためには、各国の多様な価値観が生み出す人々の相違を認識しながら、社会や文化、法や政治制度に深い理解を持つことが必要です。
本履修モデルでは、このような背景を踏まえて国際社会の現状と行方、さらには少子高齢化が進む中での日本のグローバル化のあり方を社会科学の視座から多角的に追及し、把握する能力を養い、新たな時代を切り開く人材を育成することを目指しています。
そのために、まず1学年から2学年にかけては、社会科学の基礎である法律学、政治学、経済学、社会学、人類学の各概論等を学び、これらの学問領域を通じて、どのように国際社会を理解することが可能なのかを総合的に学びます。
次に、3・4学年では、法律学、政治学、経済学、社会学、人類学の分野のうち、いずれかを主たる専攻分野として選択し、各専攻分野に沿ったゼミ、卒業論文の作成など、ゼミ生間及び教員との質疑応答を通じて、国際経済や国際政治のグローバルな動向をシステム面から構造的に理解する複眼的能力を習得するとともに、そのための不可欠な手法である統計学や調査方法についても学習します。
1学年 |
現代学芸課程国際文化コース | |||||||||||
↓ |
↓ |
↓ | ||||||||||
2学年 |
国際社会履修モデル | |||||||||||
↓
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↓ |
↓ | ||||||||||
3・4学年 |
法律学・政治学 |
経済学 |
社会学・人類学 |
学年 |
1 |
2 |
3 |
4 | ||||
科目区分/学期 |
前期 |
後期 |
前期 |
後期 |
前期 |
後期 |
前期 |
後期 |
LA科目 |
1年〜4年の間に、課程内の他のコースのLA指定科目から6単位を選択履修する。 | |||||||
国際文化コース必修科目 |
国際経済システム論 | 国際関係論 | 英語コミュニケーション演習T | 英語コミュニケーション演習U | ||||
異文化コミュニケーション論 | 比較文化論 | |||||||
国際文化入門ゼミ | ||||||||
国際文化コース専門基礎科目(22単位以上選択履修) |
国文学講義A1 | ヨーロッパ事情T | 英米事情 | アメリカ文化史 | 歴史言語学 | 言語学史 | ||
中国文学研究A | ヨーロッパ事情U | アジア事情 | 米文学概説 | ことばと人間 | 言語とジェンダー | |||
現代法論 | 政治学概論(国際政治を含む。) | ヨーロッパ文化史 | 日本語学概説 | 日本語史 | ||||
イギリス文化史 | 欧米史U | 日本美術史研究T | 日本美術史研究U | |||||
ヨーロッパ言語文化概説T | 欧米現代史 | 西洋美術史研究T | 西洋美術史研究U | |||||
英文学概説 | 外国史概説 | 中国文学史 | 中国文学研究C | |||||
英文法 | 哲学の諸問題 | 中国文化史 | ||||||
欧米史T | ジェンダーと社会 | 中国思想研究 | ||||||
日本史概説 | 中国芸術文化論 | アジア社会史 | ||||||
地理学基礎 | 中国思想史A | 経済学概論(国際経済を含む。) | ||||||
地誌概説 | 法学概論(国際法を含む。) | 社会情報システム論 | ||||||
哲学史概説U | 経済と社会 | |||||||
中国文学研究B | 社会学概論 | |||||||
アジア関係史概説 | 現代ドイツの政治と社会 | |||||||
比較社会研究T | ||||||||
コミュニケーション論演習T | ||||||||
国際社会履修モデル専門専攻科目(30単位以上選択履修) |
法学基礎演習 | 政治学基礎演習 | 比較法制度論 | 比較法基礎論 | 比較法研究 | 国際経済学実習 | ||
経済学基礎演習 | 社会学基礎演習 | 比較法制度論演習T | 比較法制度論演習U | 比較政治学演習U | 経済政策論実習 | |||
国際人権法論 | 比較政治学研究 | 比較社会学演習T | 比較社会学演習U | |||||
比較政治学 | 現代政治史 | コミュニケーション論実習T | コミュニケーション論実習U | |||||
比較政治学演習T | 西洋政治思想 | |||||||
現代政治論 | 国際経済学U | |||||||
国際経済学T | 国際金融論U | |||||||
国際金融論T | 経済政策論U | |||||||
経済政策論T | 応用経済学U | |||||||
応用経済学T | 金融論 | |||||||
現代社会学T | 環境経済学 | |||||||
現代社会学演習T | 現代社会学U | |||||||
社会調査実習 | 現代社会学演習U | |||||||
比較社会研究U | ||||||||
コミュニケーション論演習U | ||||||||
国際文化論文演習 | ||||||||
卒業論文 |
卒業論文 | |||||||
自由科目 |
1年〜4年の間に、対象科目の中から17単位を選択履修する。 |
注意:一部の授業は開講しておりません。
担当教員
関連分野担当教員
氏名
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専門分野
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主要担当講義
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渡邉雅弘 教授 | 政治学 | 現代政治論、西洋政治思想 |
松岡和人 教授 | 経済学 | 国際金融論、国際金融論演習 |
清田雄治 教授 | 憲法学 | 日本国憲法、 情報教育入門(「情報と法」担当)、 国際人権法論、公法学研究、公法学演習 |
石丸 博 准教授 | 政治社会学 | 比較社会学演習 |
真島聖子 准教授 | 社会科教育学 | 社会科研究、社会科教育 |
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ゼミ風景 |
ゼミ風景 |
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学外でのフィールドワーク (岐阜県郡上市にて) |
セミナー風景 |
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株式投資ゲームによる体験型学習 |
貿易ゲームによる体験型学習 |
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電子黒板を利用したプレゼンテーション授業 | パソコンを利用したマルチメディア教育 |
新日本製鉄 名古屋製鉄所・中部電力 知多火力発電所の見学
「国際経済学U」の授業の一環として、「経済活動の基盤となる産業の役割−鉄と電力−」というテーマのもとで平成21年11月18日(水)に学生、教職員あわせて25名にて新日本製鉄の名古屋製鉄所と中部電力の知多火力発電所の見学を行いました。鉄や電力は我々の日常生活に欠かせないものであり、また、各家庭だけでなく各産業においても鉄や電力が生産活動を支えており、経済活動の基礎とないっています。製鉄所や発電所を見学することにより生産効率と安全性・安定供給、各産業に与える影響、海外との関係、環境問題等に関しての生産現場での様々な工夫等を学ぶことが出来ました。
新日本製鉄名古屋製鉄所では、製鉄の仕組みや製品の使われ方等の説明を受け、個別の顧客(企業)のニーズ(最終製品)に合わせた、付加価値の高い製品が作られていることを学びました。その後、周囲10km、東京ドーム130個分の広大な敷地の製鉄所内を見学し、高さ100メートルという巨大な高炉や、使用されていた高炉の実物の展示を見ることで、そのスケールの大きさを体感出来ました。また、圧延過程では生産工程が高度に機械化されており、個別の注文にあった製品が作られる仕組みを学びました。
中部電力知多火力発電所では、水力・火力・原子力のそれぞれの発電の特徴、特に経済効率との関係で最適な発電の組み合わせが行われていることの説明を受けた。現在の火力発電の主力燃料となっているLNGは将来的にはパイプラインで知多半島から伊勢湾を渡って川越火力発電所や四日市火力発電所まで融通出来るようになることや、風力や太陽熱発電等の新しい発電の方法とその費用対効果についてもわかりやすく説明を受けました。また、充実した質疑応答を行いました。その後、発電所内を見学し、高い技術によって世界的にトップレベルの水準の熱効率が達成されている巨大な発電機を間近で見ることが出来、その大きさや迫力を体感しました。また、多くの設備が効率的に組み合わされて機能していることや周辺環境への様々な配慮がなされていることを学びました。
製鉄所、発電所ともにそのスケールに圧倒され、それが経済活動を支えていることや、多くの人々が働いていることによって支えられていることを学ぶことが出来ました。
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使用されていた高炉 |
完成した製品の展示 |
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発電設備の説明 |
発電所の概要説明と質疑応答 |
「国際経済学U」の授業の一環として、企業活動と社会や経済の関係を知るために、「経済のグローバル化とそれに伴う製造業の動向」というテーマのもとで平成22年12月8日(水)に学生、教職員合わせて37人にてトヨタ自動車の元町工場とトヨタ会館の見学を行いました。厳しい経済状況の中で製造業にも大きな変化が起こっており、そのような状況のもとでトヨタ自動車のようなグローバル企業において生産工程での工夫や海外との貿易、直接投資などがどのようになされているのかを学びました。
見学によって工場内での効率化された設備や工程、環境や働く人への配慮、安全対策について知ることが出来ました。「カイゼン」といわれる提案制度による生産工程の改革が効率的な生産につながっていることや、ひとつのラインで複数の車種やグレードの車が生産されていることから技術水準の高さを知ることが出来ました。体験コーナーでは実際の工具等を触って、作業内容やそのための技術を実感しました。
見学では充実した内容の説明を受け、移動のバスの車中では質疑応答を行いました。
その後、トヨタ会館では様々な展示施設から自動車の仕組み、特に環境対策に配慮した新しい車の技術やその生産、安全対策等について学びました。また、ロボットによるトランペットの演奏やi-unitの走行を見ることが出来、その技術力の高さに驚きの声をあげていました。
トヨタ自動車の見学は今年で4回目ですが、めまぐるしく移り変わる経済状況を反映して毎年変わっていくトヨタの進歩を見ることが出来、経済状況と企業活動の密接な関係について認識を新たにしました。
(工場内の写真撮影は禁止されているため、トヨタ会館での見学の写真と元町工場での集合写真を掲載します。)
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安全性のための技術 |
i-unit 未来の車の可能性 |
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車両の展示 |
集合写真 |
B空港見学
平成22年11月17日(水)
中部国際空港(セントレア)の見学
「国際経済学U」の授業の一環として、「国際物流の拠点となる空港の役割」というテーマのもとで平成22年11月17日(水)に学生、教職員合わせて108名にて中部国際空港の見学を行いました。当初は50名程度の参加者を予定しておりましたが、応募が多く大型バスを2台に増やして希望者全員を参加できるようにしました。また、留学生の参加が多くありました。参加者が多いことから、国際化が進む中で海外へ行く機会も増えており、学生の空港への関心の高さがうかがえます。
中部国際空港は約580ヘクタールという広大な埋立地に3,500メートルの滑走路を備えた24時間の離着陸が可能な空港で、年間の旅客数は約926万人、取扱貨物は約12万トン(2009年度実績)という巨大な国際空港です。
見学ではまず貨物地区に入り、空港の役割として旅客だけでなく貨物も扱っていること、特に、製造業の多い愛知では製品の輸送に使われていることを知りました。巨大な輸送機によってボーイング787の主翼や胴体の一部などのパーツを運んでおり、グローバル化が進む中での国際分業について学びました。
その後、制限エリア内の空港の外周道路を一周して、空港のスケールの大きさや機能について理解を深めました。滑走路のすぐ近くから航空機の離着陸を見ることができ、その迫力に圧倒されました。また、3分程度の間隔で頻繁に離着陸が行われており、管制管理能力の高さを実感しました。
最後に、旅客ターミナルを見学し、様々な目的で使われているセンターピアガーデン、航空機の離着陸が一望できるスカイデッキ、充実した商業施設を見ることができました。空港が旅客だけでなく地元からの訪問客を期待していることから、地域の中での空港の様々な役割を知りました。
中部国際空港は開港して5周年を迎え、グローバル化する国際社会の中で、中部地方の航空輸送の拠点として経済活動を支える重要な役割を果たしています。普段は入ることのできない空港の施設を見学することによって、そのような空港の役割と、空港のスケールの大きさを体感できました。また、複雑な機能の中で多くの人々が働いていることによって運営されていることを学ぶことができました。
今回の見学は翌日の11月18日朝のNHKニュース『おはよう東海』で取り上げられ、中部国際空港と愛知教育大学の新たな取組として紹介されました。
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貨物地区の見学
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バスの車内から航空機を間近に見る
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バスの車内から迫力ある航空機の離着陸を見る
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旅客ターミナルビルの見学
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スカイデッキでの説明 | スカイデッキから見た空港の景色 |
C日本銀行見学
平成24年6月20日(水)
日本銀行名古屋支店の見学
金融について理解を深め、その経済における役割を知るために、「日本銀行の業務とお金について」というテーマのもとで6 月20 日(水)に学生、教職員合わせて33名にて日本銀行名古屋支店の見学を行いました。
最初に日本銀行に関する紹介のDVDを視聴し、その上で営業場窓口の見学を行いました。その後、お札の秘密やお金に関するマメ知識、銀行券の偽造防止技術の説明、名古屋支店の歴史等についての説明を受けました。
金融政策の果たすべき重要な役割として、デフレ不況といえる厳しい経済状況の中での物価の安定と、さらには金融不安を防ぐための金融システムの安定のために、日本銀行が行っている仕事について理解を深めることが出来ました。また、東日本大震災や伊勢湾台風のような災害時にも、お金の流通を安定させるために日本銀行が果たしている役割を知りました。
お札については普段使っているものですが、偽造防止や使い易さのために様々な工夫がされており、透かしなどの優れた技術には驚かされました。
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日本銀行名古屋支店正面
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お札に関する説明
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40億円と1億円(模造品)
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1億円(模造品)
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D日銀グランプリ
平成23年12月3日(土)
日本銀行主催の金融分野の小論文・プレゼンテーションのコンテスト「第7 回日銀グランプリ〜キャンパスからの提言〜」の決勝が平成23年12月3日(土)に日本銀行本店(東京・日本橋)で行われました。決勝には全国の大学から応募があった108
件の論文から5 件が選ばれ、本学からは現代学芸課程国際文化コースの鵜飼遙佳さん,前田宗誉さん,村井望さんの「先生のための金融教育(小学校編/中高編)」が進出しました。
当日は各大学の関係者をはじめ100 人近い参加者があり、会場内の張り詰めた雰囲気の中で、各大学の工夫されたプレゼンテーションと白熱した質疑応答が展開されました。
本学チームは最後の5番目で、村井さんがドイツ・フライブルク教育大学へ留学中のため、鵜飼さんと前田さんが西村清彦日本銀行副総裁ら審査員を前に15
分間のプレゼンテーションを行い、続いて15 分間の質疑応答を行いました。プレゼンテーションでは学校における金融教育の必要性を主張し、その実践の方法を教員になる学生の金融知識に関するアンケート調査を行うことで検討し、教員養成大学における金融教育のカリキュラムの提案を行いました。質疑応答では審査員から金融教育の位置づけなどについて鋭い質問や指摘がなされましたが、鵜飼さんと前田さんの連携で的確に答え、特に、金融教育の推進のための大学と金融広報中央委員会などの団体や学生との連携について、具体的な提案を行いました。
審査の結果、金融教育の重要性への指摘や、アンケートに基づいた着実な分析や実践的なカリキュラムの提案が評価され、優秀賞を受賞しました。惜しくも最優秀賞は逃しましたが、審査員の講評では高く評価され、今後の進展が大いに期待されました。
本学からの授賞は新聞各紙で報道され、教育大学における学生の積極的な提言として高く評価されました。
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プレゼンテーション
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プレゼンテーション
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質疑応答 | 授賞式 |
E金融教育講演会
平成24年5月10日(木)
金融広報中央委員会事務局(日本銀行)企画役 竹内 俊久 氏
平成24年5月10日(木)に、金融広報中央委員会事務局(日本銀行)企画役 竹内 俊久 氏を招いて、金融教育に関する講演会を開催しました。この講演会は、国際文化コース国際社会履修モデルの学生が2011年12月に日銀グランプリという学生のための小論文・プレゼンテーションコンテスト(主催:日本銀行)において、「先生のための金融教育(小学校編/中高編)」にて提言した学校の先生になる学生に対する金融教育を実現する取り組みとして本学が企画し、金融広報中央委員会の協力を得て実現しました。
当日は「学校における金融教育の重要性と実践」と「混迷する世界経済と国際金融の動向」の2つのテーマでご講演いただきました。前半は学校における金融教育の展開をキャリア教育など幅広い視点を取り入れながら実践と共に紹介され、また後半では、最新の国際金融の動向を、子どもに金融経済を教える意義と共にわかりやすく説明していただきました。
経済の混迷が続く中で、生きる力として金融や経済に関する知識を身につけるために、学校における金融教育の推進が求められています。今回の講演によって、大学生が金融や経済に興味を持ち、理解を深め、さらにそれを教育の現場で活かす方法を考える機会になり、金融教育について改めて考えることができました。
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講演会
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講演会
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F講演会
平成24年2月8日(水)
京都経済短期大学 学長 岩田 年浩 氏
平成24年2月8日(水)午後1時30分から、第一共通棟201 教室で、第3 回LA防災セミナー「東日本大震災と日本の転換−経済と教育の視点から−」が開催されました。本年度より文部科学省特別経費によるプロジェクトの一環として、教員養成系大学の特色を活かしたリベラル・アーツ型教育の構築に向けた取組を推進してきました。その中で、昨年3
月11 日に発生した東日本大震災による影響と、その後のわが国の大きな転換を教えることがリベラル・アーツ型教育の中で取り組むべき重要な課題であることを認識し、社会科学分野における内容として、岩田年浩大阪経済大学客員教授(講演当時、現在は京都経済短期大学 学長)にご講演いただきました。
東日本大震災の発生やそれに伴う原子力発電所の事故によって未曾有の被害が生じ、復興や放射能汚染など多くの問題が引き起こされました。また、その影響は日本経済だけでなく、グローバル化を通じて各国経済にも及んでいます。そのような社会の転機を、経済と教育の視点から鋭く解説し、今後の日本の進むべき道筋を示されました。
岩田先生は多くの被災地を視察され、また阪神・淡路大震災のご経験も踏まえてご講演いただきました。岩田先生は学術的な講演だけでなく、一般向けの分かりやすい講演には定評があり、今回の講演でも、グローバル化や少子化のような日本の課題や、リベラル・アーツ型教育の発展の可能性についてもお話を伺いました。
教職員、学生だけでなく一般の方の参加もあり、また、講演後には質疑応答も行い、充実した内容で開催することが出来ました。
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講演会
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講演会
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G講演会
平成20年11月27日(木)
全国銀行協会 金融調査部長 神門 隆 氏
「経済と社会」の授業の一環として、「銀行の役割と最近の金融の動向」というテーマのもとで平成20年11月27日(木)に約90名の参加により全国銀行協会 金融調査部長 神門隆氏による講演会を行いました。
経済の中で金融の役割は非常に重要であり、サブプライムローン問題やそれに伴う金融危機の発生のようにその混乱は世界経済に大きな影響を及ぼすことになっています。また、グローバル化やそれに伴う国際的な資本移動の活発化によりその影響はわが国にも及んでいます。さらには、金融機関の再編や郵政民営化、外資の参入によっても大きく変貌を遂げています。
そのような状況の中で今回の講演会では実際の最前線にいる立場の方から金融に関する最新の動向やその中での銀行の役割などを伺うことが出来ました。具体的には金融の仕組みや銀行の役割、情報の重要性、金融に関する最近の動向としてサブプライムローン問題やその中での日本の金融機関の状況といった問題を取り上げて頂きました。
講演会は「経済と社会」の受講者以外にも多くの参加者があり、また、新聞の告知欄等にて一般の方へも参加を募ったところ参加者があり、厳しい経済状況の中で金融や銀行についての関心の高さが伺えました。
講演会では質疑応答も行われ、また、終了後には茶話会の時間を設けたところ打ち解けた雰囲気の中で幅広い分野の意見交換が行われました。
通常の授業では「経済学は理論中心でつまらない。」という学生の意見もありますが、今回の講演会では、わかりやすかった、面白い、興味を持てた、といった意見が多く、大変よい刺激になりました。今回のような機会を設けたことで学生にとって経済を身近に感じられるようになったと考えます。また、一般の方にもご参加頂けたことで大学として地域社会に貢献することが出来ました。
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講演会 |
講演会 |
Hセミナー「Mathematicaによるデータ解析−研究・教育における活用と展開−」
平成24年6月6日(水)
平成24年6月6日(水)13 時30分〜15時30分に、情報処理センター2階マルチメディア演習室において、セミナー「Mathematicaによるデータ解析−研究・教育における活用と展開−」を開催しました。
Mathematicaは大学における研究・教育において幅広く利用されているデータ解析ソフトで、セミナーでは開発を行っているウルフラムリサーチアジアリミティッドより理学博士 中村英史氏と小寺可那子氏を講師に招いて、発展的な数式計算から統計解析や先進的な回帰分析、グラフィックス機能による効果的な可視化方法について、既に使用されている方から初めて使用される方にまで、わかりやすく、
実践的な内容で、その活用と展開をご紹介頂きました。
質疑応答では、社会科学における専門分野での研究における応用の方法や、教育において如何にして活用するかに関して質問があり、Mathematicaによって効率的な研究や学習が可能となることで、創造性を高めることが期待出来ることが示されました。
Mathematicaは幅広い分野で活用されており、セミナーで得た知識によって、研究・教育水準のさらなる向上が期待できます。
Mathematicaのご紹介(日本語) http://www.wolfram.com/index.ja.html
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プレゼンテーション
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プレゼンテーション
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プレゼンテーション | プレゼンテーション |
IJICAボランティアセミナー「〜国際協力というシゴト〜」
平成24年7月17日(火)
平成24年7月17日(火)9時10分から10時40分、第二共通棟411講義室にて、JICA(独立行政法人国際協力機構)によるセミナー「JICAボランティアセミナー〜国際協力というシゴト〜」を行いました。「国際経済システム論」の授業の一環として、ODAや青年海外協力隊による経済発展を支援する取組を通じて発展途上国への理解を深め、持続可能な国際社会の形成のために日本が果たすべき役割を考えました。
まずJICA中部のスタッフで青年海外協力隊OBの佐屋達紀氏(赴任国:ケニア、職種:自動車整備)が、JICAの事業内容、途上国への開発援助が共存・恩返し・人道支援の3つを軸として行われていること等を説明しました。その後本学OBの井上竜二氏(赴任国:ジンバブエ、職種:野球)がジンバブエでの活動やその苦労、援助の難しさ、活動の中で凝らした創意工夫、協力隊経験が後のキャリアに与えた影響等を語りました。質疑応答では協力隊を志望する学生らから、応募可能な職種、ジンバブエの社会経済状況、新卒で隊員となることのメリットとデメリット、など多くの質問がありました。
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セミナー | セミナー |
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調査実習室 |
調査実習室 |
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統計処理資料室 |
統計処理資料室 |